関野凖一郎の版画が多くの人に愛される理由の一つとして、親しみやすいデフォルメの表現があります。それは個性的な灰汁の強いデフォルメではなく、広重の最良の作品のように、対象の持ち味を引き出す理想的なイメージ化だといえます。今回の展覧会では、関野の野心的な「東海道五十三次」を広重の名作とともに紹介します。
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