- 美を探るテーマ
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2月〜4月(10週)
西洋の受容と折衷や、東洋の風土的な影響など、日本人が確立した価値観や身につけた資質を通して、美にまつわる様々な問題を探ります。
- 響きあう洋画たち
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5月〜6月(9週)
題材や作風において一つの傾向を持った洋画家たちの作品を、一作家多点主義をモットーに出陳します。ゆるやかな関連性を持ったグループ展示です。
- 古い新しい、そんな比較
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7月〜9月(10週)
有名無名を問わずイイと思う作家を、新旧の視点でもう一人の版画家と比較したり、別の基準で捉えなおしたりして、その作風を多角的に紹介します。
- 木版画の変遷
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10月〜11月(9週)
作家に触れる選択枝を広くしながら、時代性という大枠の中で木版画を考え、時には洋画とクロスオーバーすることで、その歴史を辿っていきます。
- 加藤八洲
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2月〜11月までのレギュラー展示
芸術とは表面上の効果だけではなく、思想の奥深くにも存在するものです。その真の姿を掴むためには、思想の輪郭を明確にし、根本的な場所まで掘り下げるしかありません。当館の柱となる二つの展示では、その芸術をしっかりとした言葉で示し、深い理解とともに感動いただけるよう努めたいと思います。
現在開催中の展覧会
- 平野遼 特別展(土・日曜のみ開館)
2019年01月12日 (土)〜 2019年02月17日 (日)画家・平野遼は、1927年(昭和2)大分県生まれ。9歳頃より水彩、鉛筆、墨彩画などの技法を独学し、通信教育で添削指導を受ける。除隊後、画塾に通い、新制作派展に蝋画を出品、初入選する。1951年(昭和26)より自由美術家協会展に出品し続け、入選・受賞をし、1958年(昭和33)会員に推挙される。1964年(昭和39)退会し、主体美術協会の創立会員となる。1975年(昭和50)退会。個展多数、多くの作品を描き、1992年(平成4)逝去。享年65才。
主に人物と抽象画を描いた洋画家。
本展は、晩年の、抽象的な作品をメインに、約35点をご紹介いたします。
参考文献:「平野遼の世界展」北九州市立美術館
次回予定
- 感覚とは何か
2019年3月14日(木)〜5月5日(日・祝)感覚というものを科学的だと決めてしまうことは出来ません。我々は絵を描くとき、または写真を撮るとき眼を使いますが、知覚は眼の網膜像だけで生ずるのではないからです。それは脳髄の後頭葉にある視覚中枢に伝えられますが、それだけで知覚が構成されるものではないと言えます。それは脳全体が関係するものです。感情も加わりますし、過去の経験も入り込みます。我々はパーソナリティ全体で物を観察するのです。
この展覧会は写真と絵画を比較することで、感覚とは何かという誰もが抱く疑問に迫るものです。
出陳作家は、白神政史(写真)、児島新太郎(油彩)など。
写真約35点、油彩画約20点をご紹介いたします。
